左乳がん手術後照射の取り組みについて

左乳房に放射線治療を行う際、照射野(放射線があたる範囲)の中に心臓が含まれる場合がありますが、心臓に放射線があたることはあまり好ましくないとされています。

そのため、できるだけ心臓への放射線量を減らすように、当クリニックでは息を止めた状態で行う放射線治療に取り組んでいます。

この方法では、大きく息を吸い込んだ状態で息を止めるため、心臓と乳房との距離を取ることができます。それによって、心臓をはずして放射線を照射することが可能となります。

​息を止めない

左乳房放射線治療

​息を止める

左乳房放射線治療

上の2枚は、心臓への放射線のあたり方を描いた図です。

ピンクの帯は放射線の通り道、黄色は心臓、赤く色のついているところが心臓に放射線のあたっている部分です。

右の『息を止める放射線治療』の方が心臓への放射線量が少なくなっていることがわかります。

ただし、全ての方にこの方法が該当するわけではありませんので、初診の時や随時 診察時に担当医師とご相談のうえ、治療方法や方針を決定していくことになります。

​治療中に息を止める時間は15秒前後です。

また、息を止めることが難しい方や、変更する必要が出てきた場合は、治療期間中であっても息を止めない治療に変更となることもあります。